見て・聞いて・食べて楽しむ
ショパンの故郷~ワルシャワ~


ピアノの詩人と称されるポーランド出身の作曲家・フレデリック ショパン。
彼の故郷ワルシャワへの強い思いは、彼の作曲活動に多くの影響を与えました。

例えば、ピアノ協奏曲第1番。この曲は彼がワルシャワを離れウィーンへ出発する際、告別演奏会にて演奏された曲で故郷への告別・ウィーンでの飛躍の意が込められていると言われています。
また、「革命のエチュード」はショパンがロシア軍のワルシャワ侵攻への怒り、祖国の悲劇を悲しみながら作った曲です。そんな、故郷への強い思いを持ちながらもワルシャワに帰ることなく、若くしてその人生を終えたショパン。
ショパンの遺言により、彼の心臓は姉ルドヴィカによりワルシャワへ持ち帰られ、聖十字架教会に収められたというエピソードはショパンのワルシャワへの強い思いを感じさせる有名なエピソードですよね。

ワルシャワには、先のエピソードでも紹介した聖十字架教会をはじめとし、ショパン縁のスポットが多くあります。今回はその中でも 「見て・聴いて・食べて」 楽しむことのできる、比較的新しいショパンスポットを紹介します。

ショパン博物館

2010年、ショパン生誕200年を記念しリニューアルオープンされたショパン博物館。
近代的な技術を駆使した展示方法で直筆の手紙や楽譜など、ショパン縁の品々が展示されています。

<ショパン直筆の楽譜>筆跡からもショパンの繊細さが感じられます



<地下のリスニングルーム>楽譜をめくると開いたページの旋律が流れるしくみになっています♪


★ショパン博物館は時間ごとに入場制限をしており、予約優先での入場となります。
夏のハイシーズンなど、混雑が予想される時期は事前予約をおすすめします。






聴◆Time for chopin

旧市街の路地裏にある小さなピアノサロン「Time  for Chopin
このサロンでは毎日18時からショパン作品のピアノコンサートが開かれています。
小さな演奏会を愛したと言われるショパンの作品を演奏するに相応しいアットホームな会場で本格的なピアノ演奏が楽しめるピアノサロンです。




また、ピアニストのレベルの高さもこのサロンが好評を得ている理由の一つです。
実はポーランドの観光客向けのピアノコンサートの演奏者は音大生であることがほとんどです。このため、演奏者により技術・演奏できる曲目にばらつきがあり、ショパンコンサートと謳っているコンサ-トでも他の作曲家の曲が演奏されることがしばしば・・・
一方、Time for chopinでは国際コンクールで入賞経験があるピアニストや音大での教授経験者など、国内でも実力のあるピアニストしか演奏することができません。そして、演奏される曲目もショパンの作品のみ。
「より本格的なピアノ演奏が聴きたい」「ショパンの作品だけを聴きたい」という方にお勧めのピアノコンサートです✨


★お席は自由席となっていますので、少し早めに行って前方左側のとるのがお勧めです!
私はステージに向かって右側に座っていたので、ピアニストの手元が見えず少し残念でした;


食◆Tamka43

ショパン博物館のすぐ隣にあるレストラン「Tamka43
こちらでは美食家であったといわれるショパンの食の好みを反映したコース料理「Chopin tasting menu」が食べられます。
ショパンの好物と言えばポーランドの貴族料理であったZrazyが有名ですが、他にもショパンは自身の手記の中で彼の好きな食べ物について触れているそう。






★こじんまりとしたレストランで座席数も限られています。
ディナータイムのご利用をご希望の場合は予約をお勧めします。



今回は、ワルシャワのショパンスポットのごく一部を紹介しましたが、ワルシャワにはまだまだショパン縁のスポットが多くあります。
もっとショパンのワルシャワについて知りたい方はワルシャワ市観光局が運営するショパンのワルシャワを覗いてみてください!








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