深い癒しをもたらす旅の効果とは -旅行の健康価値-


旅に出ると身も心もリフレッシュして気持ちも充実、新しいことに挑戦してみたくなったりするはず。人はなぜ旅をするのか、はたして旅は必要なのか。今回は旅行が人に及ぼす深い癒しの効果についてご紹介。旅に駆られる人、そうでもない人、人により程度の差はあれ、どうやら人には旅が必要な理由があるようだ。



旅の途中、脳で一体何が起きているのか

新しい場所を訪れ、それを記憶していくことは、実は脳の刺激になるという。生き物にとって空間を把握することは根源的に重要なのか、どこにいても自分の位置を把握しようとする。脳が新しい空間を認識するために、場所の記憶を繋ぎ合わせて脳内で空間地図を作るという。


脳の海馬といわれる記憶装置に新しい場所の情報が入り、場所ニューロン(神経細胞)を刺激。小指の先ほどの小さな海馬だが、高性能な情報処理装置として空間情報を仕分けして記憶を一時保存する。何度もその場を行き来するうちに空間がより強固なものとして認識され大脳に長期記憶されていく。


また旅は、さまざまな選択と判断、系列化などを要求するため、脳が刺激されて脳内物質の分泌も活発になる。さらに旅行中は幸せホルモンといわれる脳内物質セロトニンが普段より多く分泌され、気持ちも落ち着きリラックスできるという。このように旅行は脳が生き生きする新しい刺激に満ちていて、脳はその活性化を必要としている。



旅行計画がプラスに作用、脳のフライング効果


旅行の効果は事前準備から始まるという。今度の休みは旅行に行こう、どこそこへ行って羽を伸ばしたいなど、人は欲求が満たされると分かった瞬間から、脳内では意欲や快感を感じる脳内物質ドーパミンが分泌される。先々のことをあれこれ想像してわくわくする。将来の楽しみや報酬を用意することでモチベーションを高めることができるのだ。


旅行を計画することは、事前に欲求を満たすことになり、計画中から気分を上げることができる。脳はドーパミンによって先回りして幸福感を感じてしまうというわけだ。


さらに、旅行中の幸福感は2週間で減退するのに対して、旅行前の幸福感の上昇は8週間続くそう。だから、旅行計画のタイミングを工夫すれば、日々のストレスや疲れを効果的に癒すこともできると考えられるわけだ。


3か月単位で旅行サイクルを回せば、理論上は1年間ずっと幸せな気分でいられるということになる。現実には都合よく休みは取れないし、ゆっくり旅行ができず、逆に疲れて帰ってくるというパターンが多いかもしれないのだが。


ちなみに、計画はできるだけ綿密に行う方がより幸福感は増すそうで、場当たり的に楽しむ旅よりも、あれこれ細かく計画する方が脳にとっては良しとされる。一見、空想を広げて計画を練る時間は無駄なようにも思えるが、楽しい旅を想像する時間は、幸福感を持続するという意味において無駄ではなさそうだ。


日常に戻っても、幸福感を持続させるには

旅行中に増加するセロトニンだが、普段の生活でもこれを引き出すことはできないか。それに最適なのがランチタイムだという。旅行のように遠くへ行けないにしても、新しいお店を探して歩く、公園で弁当を食べるなど海馬を刺激することはできる。


一般にセロトニンの回復には、日光を浴びる、リズムを刻む(ランニング・歩行)、咀嚼が関わっているとされ、またセロトニンを生成するアミノ酸トリプトファンを含む食品も分かっているので興味があればさらに深掘りを。

すじこやたらこ、ヒマワリの種やナッツ、チーズ、卵、牛乳、バナナなど、魚卵や種子、木の実、乳製品などに豊富に含まれ、生命の種や子を育む母乳には幸福物質が詰まっていることが想像できる。

ここに挙げた脳内物質だけでなく、実際は複数の脳内物質が分泌され複雑に絡み合って脳を活性化させている。だから話はそう単純ではないが、こうして人に深い癒しと幸福感を与えてくれる旅行の健康価値を再確認して、上手く生活の中に取り込むことができれば、より健やかでいることに寄与してくれるに違いない。








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