クラシックコンサートの最高峰! ウィーンニューイヤーコンサートの始まり


世界的に有名なウィーンニューイヤーコンサート♪
現地時間1月1日の午前中に始まるコンサートの模様は、会場となるウィーン楽友協会から生中継で世界92カ国に発信されます。
毎年プログラム最後に演奏されるシュトラウス作曲の中でも最高傑作といわれている「ラデツキー行進曲」はとても有名で、この曲を聴くと新年を迎えた気分になりますね。
我が家は母がクラシック好きで、元旦の夜(日本時間)になると、家族が揃う賑やかなお正月の雰囲気の中、どこからともなくオーケストラの音色が聴こえてきます。


このウィーンニューイヤーコンサートは、いつ始まったのか、ご存知ですか?

一年の始めを飾る華やかな印象のあるニューイヤーコンサート。
シュトラウスのワルツが必ず演奏されるので、学校の音楽室にある肖像画の作曲家が生きていた中世バロック時代から続くコンサートなのかな、と思ってしまいますが、第一回の開催は、割りと最近、第二次世界大戦が始まった1939年でした。


【1940年代のウィーン】

煌びやかなバロック時代を起源とするかと思いきや、意外ですね。
なお、演奏するウィーンフィル管弦楽団が結成されたのは、これより100年以上も前です。

戦時中に突如告知された「特別コンサート」には、実はナチス政権との関係背景にあったことがフィーンフィルによって近年公けになりました。
兵士のモラルを保ち、統率を取るためにウィーンフィルの音楽が利用された、という過去が明らかになりました。

この事実に対して、マイナスイメージを覚悟で正面から向き合おうとするウィーンフィル。
その背景には、民族による様々な争いが起きる今この時代だからこそ、公開することに意味がある、という思いがあるようです。
現代の話はまた別のテーマとなり長くなってしまいますので、今はひとまずおいておきますね。

こうして1939年に始まったウィーンニューイヤーコンサート。
始まりはどうであれ、音楽の音色が戦中戦後に生きる人々に明るい光を与えました。

ウィーンニューイヤーコンサートで最初に指揮棒を振ったのは、クレメンテ・クラウス氏。
彼が、ワルツの巨匠シュトラウスが大好きだったことからウィーンのこのコンサートに取り入られ、大成功を収めたことで、シュトラウスのワルツはウィーンニューイヤーコンサートを代表するものとなりました。

公演は戦争が終わっても続けられ、ウィーンを世界を代表するコンサートとなったのです。



【楽友協会】

コンサート会場は、ウィーン楽友協会大ホール。今と同じです。
当時のコンサートは元旦ではなく、12月31日に開かれていたそうで、ニューイヤーではなくジルベスター(大晦日)のコンサートでした。
その後、本番は元旦に演奏されるようになり、これをニューイヤーコンサート、前日12月31日に行うプレビューコンサートがジルベスターコンサートとなり、その前の12月30日のもう一つのプレビューコンサートも残され、現在の3日間公演の形となりました。

ステージを花で飾る習慣は、イタリアから花が贈られたことから始まりました。
それ以来、ウィーンニューイヤーコンサートの舞台の花は定番となり、現在ステージは3万本もの花で埋め尽くされ、美しく飾られます。
(*花飾りは大晦日と元旦公演のみ)

今年2017~2018年の指揮は、イタリア出身の巨匠リッカルド・ムーティ氏です。
弊社では今年も、ご夫婦やお友達同士など何グループかのお客様をウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへご案内します。

年末年始に最高峰のオーケストラ演奏へご案内します♪









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