スイストラベルパスを利用して巡る秋のスイス


今回、スイス研修旅行に参加する機会を頂き、スイストラベルパスを利用して巡るスイス秋の旅に行ってきました。
ルートは、チューリッヒ→ルツェル→アンデルマット→ツェルマット→モントルー→ジュネーブ。
ユングフラウヨッホやマッターホルンだけがスイスじゃない!スイスの新たな魅力や可能性も沢山見つけてきましたので、その一部を紹介したいと思います。

まず始めに、スイストラベルパスとは・・
主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題で利用できるパス。気軽で自由なスイス旅行を楽しむためには欠かせません。主要都市の市内交通や全国約500カ所の美術館・博物館が無料になるほか山岳交通の半額割引などの特典もついています。
都市間の移動だけでなく、在来線や市内バスなども利用でき、いちいち乗車券を買う手間も省けるのでとってもラク。スイスの交通機関は時間も正確で、今回利用したゴッダルド・パノラマエクスプレスの湖船+鉄道や、チョコレートトレインの鉄道+バスなどの組み合わせも綿密に計算されており、便利で快適な旅を楽しむことができます。パノラマ列車や登山鉄道など、鉄道はただの移動手段ではなく、スイス観光のハイライト。スイスの旅にスイストラベルパスは欠かせません!
駅構内にはあちこちにモニターがあり、時刻や乗車ホームを一目で確認できます。

秋のスイス♪
スイス旅行のピークは6月~9月と夏に集中しており、夏のイメージが強いスイスですが、今回は「秋のスイス」の魅力も発見することができました。木々は黄や赤に色づき始め、夏のハイシーズンは観光客でいっぱいの人気観光地も、落ち着いてのんびりと景色を楽しむことができます。今回訪れたレマン湖地方では、ラヴォー地区のワイン畑も黄金色に輝きとても綺麗でした。また、鹿や栗を使ったジビエ料理など秋の味覚を楽しめるのもこの時期ならでは!
黄色く色づいたワイン畑

秋の味覚ジビエ料理

ルツェルン
チューリッヒ到着後、先ず向かうはルツェルン。チューリッヒから1時間ほどなので、長時間フライトの後でも問題なく移動可能です。
チューリッヒから、ベルン→グリンデルワルトと移動する人が多いですが、お時間があれば是非立ち寄って頂きたい、とても素敵な町です。
中央駅を出るとすぐ、目の前に湖が広がります。湖の周りは山々に囲まれ、自然豊かで美しい街並みが印象的です。
対岸ホテルも歩いて簡単にたどり着けます。

ヨーロッパ最古の屋根付き木橋「カペル橋」

カペル橋と並ぶ観光名所、ライオン記念碑

スイス民族ショーを楽しめるレストラン「Stadtkeller restaurant」

世界一急勾配の登山鉄道で行くピラトゥス山
ルツェルン滞在中是非お勧めしたいのが、ピラトゥスへの日帰り観光。
今回、湖船と世界一急勾配の登山鉄道とロープウェイを組み合わせ、眺望を楽しみながらぐるりと1周するルートでピラトゥスを訪れました。

先ずは湖船でアルプナッハシュタット(Alpnachstad)へ向かいます。船乗り場はルツェルン中央駅のすぐ目の前。
2等客船は1階、眺めのよい上フロアは1等客船です。
中央駅目の前にある船乗り場

アルプナッハシュタット行きの船

美しくのどかな景色を堪能しながら約1時間の船の旅。
アルプナッハシュタットに着いたら、いよいよ世界最大勾配の登山列車に乗車です。列車自体が急勾配に合わせた作りとなっており、乗り場も階段状になっています。
アルプナッハシュタットで下船するとすぐにピラトュス登山鉄道駅があります。

船から流れてきた人で混雑する登山鉄道駅

この急勾配を写真で伝えきれないのが残念・・・

岩肌に張り付くように急斜面を上っていきます。

わくわく興奮している間にあっという間に山頂へ!

標高約2100mのピラトゥス山頂では、奥に連なるアルプスの山々と美しい湖の大パノラマを背景に、アルプホルンの音色が響きます。これぞスイス!
山頂からの大パノラマ

そして山々にこだまするアルプホルンの音色

ピラトュス山頂のレストランでは、年配の方が優雅にお食事をする姿が多くみられました。こんな山頂でこんな豪華なレストラン、日本では考えられませんが、登山列車で簡単に山頂まで上ることができ、まるで地上にいるかのようにお食事を楽しむことのできるスイスならではの魅力を改めて実感しました。
ピラトュス山頂のレストラン

ルツェルン名物のルツェルナー・クーゲリパステーテ

帰りはゴンドラで山の反対側から下ります。

美しい景色を楽しみながらの優雅な湖船、世界一の急勾配を誇るピラトゥス鉄道、そしてゴンドラを組み合わせたこのルートは、それぞれの魅力を一度に味わうことができとてもお勧めです。特にピラトゥス鉄道は、鉄道ファンもそうでない人も、大興奮間違いなし!

交通博物館&チョコレートアドベンチャー
ルツェルンでもう一つご紹介するのは、ルツェルン郊外の湖畔にある交通博物館とチョコレートアドベンチャー。
広大な敷地内に、陸・海・空・宇宙すべての交通機関の歴史を多彩な展示やアトラクションで紹介する交通博物館。スイスで最も来訪者が多いミュージアムだそうです。
学校がお休み中とのことで子供たちが沢山いましたが、体験型アトラクションも豊富で、子供から大人まで楽しめるので家族連れにもおススメです。
壁一面の道路標識が目を引きます。

実寸大のゴッタルドトンネル

子供の教習所体験

併設のチョコレートアドベンチャーは、有名チョコレートブランドの「リンツLindt」財団の協力で2014年にオープした新しいアトラクションで、チョコレートカップに乗って、原材料であるカカオ豆の栽培からチョコレートができあがるまで、チョコレートの世界を旅することができます。日本語オーディオガイドはありませんが、遊園地のようなアトラクションで子供でも十分楽しめると思います。館内のショップではチョコレートの試食もでき、リンツチョコレートが割引価格で購入できますよ。

さて、ルツェルンに2泊した後は、いよいよゴッダルド・パノラマエクスプレスに乗船/乗車!

ゴッタルド・パノラマエクスプレスとは・・・
ルツェルンから対岸のフリューレンまで蒸気船でスイス建国ゆかりの地をめぐるルツェルン湖クルーズと、フリューレンからベリンツォーナまたはルガーノまでを歴史的なゴッタルド線の展望パノラマ列車の旅を組み合わせた絶景ルート。
ルツェルン湖クルーズの定期運行便とスイス国鉄の普通便を何度か乗り継いで、同じルートを楽しむことができますが、「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」は船と鉄道の乗換以外は直行で楽しむことができる特別ルートです。通常の乗車券(スイストラベルパスなどの交通パス)を持っている場合でも、別途座席指定料が必要です。
スーツケースを持っての乗船も問題なし!

デッキからの素晴らしい景色

蒸気船の外観

船上にはレストランがあり、食事をしながら優雅な船の旅を楽しむことができます。
フリューレンに着いたら、下船して鉄道に乗り換えです。船の到着時間に合わせて電車が待機していて、乗り換えもスムーズ!
フリューレンで下船して鉄道に乗り換え

車内はこんな感じ。1等車両は2列+1列の座席でゆったり目

130年以上の歴史を誇る伝統のゴッタルド線でロイス谷を南下。アルプスが奥にみえるエアストフェルト付近から約600mの標高を登っていきます。ループトンネルと橋の連続で高度を上げていくヴァッセンはハイライトのひとつ。丘の上のかわいい教会が向きを変えて何度もみえてきます。

列車はゲッシェネンから旧ゴッタルド・トンネルを抜けて、イタリア語圏のティチーノ州へ向かいますが、今回はゲッシュネンで下車。
ゲッシェネンからは在来線に乗り換えてアンデルマットまで向かいます。ゲッシェネンもアンデルマットも小さい駅でエレベーターがなく、スーツケーツを持っての移動は大変でした・・・汗)

さて、旅は、アンデルマット、ツェルマット、モントルーと続きます・・・(後半に続く)







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