(猫祭りについては<こちら>のページでも詳しく紹介しています。)
出発前にイーペルと猫祭りについて学んで、旅をより深く楽しみましょう!
今回の記事はイーペルの歴史についてです。
<イーペルの戦い>
イーペルは大戦で甚大な被害を被った街であることを皆様ご存知でしたか?
イーペルは、猫祭りの街としてはもちろん、"War Tourism"の街としても有名です。
※War Tourism=かつての戦地や戦争の負の遺産を訪ねる旅行。
中世には毛織物工業で栄えたイーペル。ひとたび街に足を踏み入れれば、中世にタイムスリップしたかのような感覚を覚えることでしょう。
世界遺産にも登録されている繊維会館(鐘楼)や聖マルティヌス聖堂など、壮麗な建物を中心に旧市街が広がっています。
しかし、この美しい旧市街は、実は大戦後に元の姿に似せて修復されたものなのです。
歴史を知らなければ、旧市街にある建物の大半が戦争で破壊され、復建されたものだとは到底思えないでしょう。
第一次世界大戦で、「イーペルの戦い」の舞台となったこの街では、30万人もの連合軍兵が戦死したそうです。
戦没者の慰霊碑・メニン門や戦争博物館などが、悲しい歴史を伝えています。

<赤いポピーの意味>
イーペルの街中で見かける赤いポピーの花はどういう意味合いがあるのかご存知ですか?
11月11日はベルギーにおける第一次世界大戦休戦記念日です。
第一次世界大戦時の西部戦線では、ベルギー南部からフランス北部にかけて戦線が構築されました。
激戦地となったベルギー各地では多くの犠牲者が出ました。
世界初の大規模な毒ガス攻撃が行われたイーペルでもそれは同様でした。
第一次イーペル会戦、第二次イーペル会戦、第三次イーペル会戦(パッシェンデールの戦い)によってすっかり廃墟となったイーペル。ベルギーを守るため、多くのイギリス軍人が犠牲となりました。
特に被害の大きかったイーペルでは、今でも毎日欠かすことなく戦没者を慰霊するイベントが行われています。
イーペルを訪れると、きっとどこかで赤いポピー(ヒナゲシ)の花を目にすることがあるでしょう。
それは、戦没者の象徴。
イギリスでは毎年11月11日が近付くと、多くの人が胸に赤いポピーのバッジを身に着け、戦没者を悼むそうです。
<2018イーペルの猫祭りツアー 一覧はこちら>
前泊/延泊など、ツアー前後のアレンジも承ります。お問い合わせ下さい。
前泊/延泊など、ツアー前後のアレンジも承ります。お問い合わせ下さい。